会社の息を止めないための流動資産の考え方

決算書から仕事や転職に”利く”知識を簡単に得る方法
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前回は「有形固定資産と無形固定資産は資金が長期に固定されている」と題して、資産の最初にくる「設備」について解説を進めてきました。

これまで時計回りにみてきて最後に解説した左上の部分は、会社の中にある資産でも、おおよそ1年以内に現金化されるか、消費され費用となって消えるものを記載していく項目となります。

このように、短期間のうちに現金もしくは費用となる資産のことを会計用語で、「流動資産」といい、読んで時の如く流動的で動きの速い資産というイメージを持って考えてもらえれば結構です。

資産の一覧入手経路
現金・預金×××債権者 : 200万円
未回収の売上代金×××株主  : 300万円
商品在庫×××利益  : 500万円
設備×××
合計 : 1000万円合計  : 1000万円

流動資産として重要なものに上の表で下線を引いた3つがあるわけですが、それぞれ説明すると以下のようになります。

  • 現金預金    :貨幣経済の中では資金調達の基本となります
  • 未回収の売上代金:後払いの条件で売上た場合の請求権を指し、「売上債権」といいます。
  • 商品在庫    :決算日に売れ残った商品を指し、翌年以降の売上にかかってきます。

建物や工作機械、車両などのように何年も所有しつつ、会社に貢献していく「設備」と比較すると、上記で説明した流動資産は明らかに性格が違います。

この現金や預金がなくなると、製品や商品を作る原材料の購入ができなくなって、事業が回らなくなるため、この「流動資産」は超重要なのです。

現金は血と同じでストップすれば、それは死を意味します。

また、これらの流動資産が借入金を返済していくための原資ともなり、いちいち設備の一部を売却して返済に当てていくなんてできないわけですし、銀行など会社にお金を融資する債権者にとっては、こうした流動資産がどれくらい潤沢にあるかが、大きな関心ごとになります。

バランスシートにおける資産の半分は、上部に流動資産、下部に固定資産を表記しますが、これには「流動性配列法」と呼び、流動性が高く、より現金化しやすい順で表示の方法が決まっています。

今回は以上となりますが、流動資産についてイメージが湧いてきたと思いますので、次回は「商品在庫」について解説していきたいと思います。

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